「第109回 シイタケ皮膚炎」 2021年1月29日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第109回 シイタケ皮膚炎」 2021年1月29日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第109回 シイタケ皮膚炎」 2021年1月29日付 「リビング多摩 」に掲載されました

体に強いかゆみが出て、かいたら線状に赤くなりました

シイタケ皮膚炎かもしれません

冬、寒い日が続くと鍋物を囲む日が増えます。鍋を食べて数日たったのちに、体に激しいかゆみが表れることがあります。この症状について日本皮膚科学会認定皮膚科専門医で、立川皮膚科クリニック院長の伊東秀記先生に聞きました。

―病名は何でしょうか?

 「体をかいたあとが線状に赤くなり、ブツブツや細かい水疱ができているであれば、“シイタケ皮膚炎”だと思われます。かいた刺激によって発疹ができる、ケブネル現象がみられるのも特徴です」

―原因は?

 「生あるいは加熱が十分でないシイタケを食べたことが原因です。まれにシイタケチップスやシイタケの戻し汁でも発症した例があります。発症の原因はまだ確定されてはいませんが、シイタケに含まれるレンチナンや、チロシン、チロシナーゼなどの成分が関与しているのではないかと思われます」

―治療法は?

 「抗ヒスタミン薬やステロイド剤の外用薬を処方します。かゆみがひどい場合はステロイド剤の内服薬を処方します。じんましん、皮膚筋炎でも似たような症状がでることがあるので、自己判断せずにまずは皮膚科の医師に相談してください」

20210129立川皮膚科クリニック様_第109回