「第113回 色素性痒疹」 2021年5月28日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第113回 色素性痒疹」 2021年5月28日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第113回 色素性痒疹」 2021年5月28日付 「リビング多摩 」に掲載されました

ダイエット後、強いかゆみのある湿疹ができました

色素性痒疹は色素沈着前に早めの治療を

うなじや背中に赤く広がり、強いかゆみを伴う色素性痒疹(ようしん)。10〜20代の若い女性に多く見られるこの症状について、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の立川皮膚科クリニック・伊東秀記院長に聞きました。

―どんな病気ですか?

「色素性痒疹は、うなじや胸、背中など上半身に、虫刺されのような紅色丘疹(きゅうしん)ができ、広がっていきます。強いかゆみを伴い、何度も発疹を繰り返して広がっていくうちに、色素沈着を起こします。かぶれ、あせも(汗疹)などにも似ていますが、左右対称にできやすく、網目状に広がるのが特徴です。若い女性だけでなく、男性や中高年の女性にも発症します」

―原因は?

「“ケトーシス”が発症を誘発する原因の一つです。ケトーシスとは、体内の糖が減ると、代わりに脂肪がエネルギー源として分解され、その際に生じるケトン体が血液中に増えた状態のことです。極端な糖質制限ダイエットをしているなど、食生活が乱れがちな人はケトーシスになることもあり、注意が必要です」

―治療法は?

「テトラサイクリン系抗生物質や抗菌剤のジアフェニルスルホンを服用します。また食事のバランスに気を配るよう指導します。

放っておいて色素沈着を起こしてしまうと元の状態に回復するのが難しいので、かゆみの強い紅色丘疹ができたときは、早めに皮膚科を受診し、治療しましょう」

202100528立川皮膚科クリニック様_第113回