「第125回 種痘様水疱症」 2022年5月27日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第125回 種痘様水疱症」 2022年5月27日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第125回 種痘様水疱症」 2022年5月27日付 「リビング多摩 」に掲載されました

子どもが外遊びをした後に湿疹がたくさんできました

紫外線が原因の種痘様水疱症かもしれません

一時期に比べ、家族でのお出かけも気軽にできるようになってきました。最近、子どもたちを外で遊ばせた後に、手、耳などに水ぶくれのような湿疹がたくさんできたという声を聞くことがあります。この症状について、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の立川皮膚科クリニック・伊東秀記院長に聞きました。

 「この症状は、種痘様水疱症の疑いがあります。顔や耳、手の甲、下唇など、直接日光に照らされる部分(日光露光部)に、初め赤い斑点が多数でき、のちに水疱状になります。通常は発熱や倦怠感といった全身症状がなく、衣服でおおわれている部分には発症しにくいのが特徴です」

―原因は?

 「内因性光線過敏症の一種で、おもな原因として、長い時間日光の紫外線にあたることで発症します」

―治療法は?

 「悪化を防ぐために、ステロイド外用薬を処方します。通常、水疱はかさぶたになり、傷痕を残して治癒します。また思春期までに自然治癒することが一般的です」

―注意点は?

 「この疾患で、症状が治まらず、より激しい皮疹と発熱などの全身症状が続くようであれば、重症型種痘様水疱症を疑います。発症すると、自然治癒の傾向がなく〝慢性活動性EBウイルス感染症”を併発している可能性が高く、一部はリンパ腫などを生じ、予後不良となることもあるため、より詳しい検査が必要となります。早めに皮膚科の医師に相談してください」

20220527立川皮膚科クリニック様_第125回