慢性の皮膚疾患で、典型的な症状として、皮膚が赤く盛り上がり、さらに乾燥した厚みのある皮膚がポロポロとはがれ落ちます。
かゆみがあることもあります。
原因はまだはっきりとわかっていませんが、遺伝的な体質に加え、何らかのきっかけ(ストレス、食生活、薬、風邪、妊娠、糖尿病、高血脂症、肥満など)であらわれたり悪化したりすると考えられています。
皮膚の色がぬけて、白い斑点ができる後天性の皮膚疾患です。
全身にあらわれるものや部分的にあらわれるもの、皮膚の神経に沿ってあらわれるタイプがあります。毛の生えている部分では、白毛になることがあります。
皮膚の色(メラニン)を作るメラノサイトという細胞がなくなるか、機能が止まってメラニンが作られない状態といわれています。原因はまだはっきりとわかっていませんが、過度のストレス、やけど、日焼け、刺激などによる自己免疫異常や末梢の神経系の変化などが考えられています。
手のひらや足の裏に、膿みをもったプツプツができます。
カサカサし、かさぶたになってはがれ落ちては、繰り返します。
原因はまだはっきりとわかっていませんが、中年の女性に多く、扁桃腺炎、虫歯、副鼻腔炎、中耳炎、喫煙が関係していると考えられています。
個人差はありますが、平均3~7年で軽快するといわれています。
皮膚が赤くなり、かゆみを伴います。また、皮膚が乾燥します。
症状が重くなると、ジュクジュクしたり、かゆみが強くなったりします。
アトピー性皮膚炎の原因には、多くの要素があげられますが、解明はされていません。要因には皮膚のバリア機能の異常に加え、ダニなどに対するアレルギーの遺伝的な要素のほか、生活習慣、ストレスなどが考えられています。
ある日突然、1~3cmほどの大きさで髪の毛が抜け落ちる症状です。
一度に数箇所抜けたり、繰り返し再発したり、ほぼ全身の毛が抜けたりすることもあります。
原因はまだはっきりとわかっていませんが、毛に対する免疫反応が関係しているという説が有力です。精神的ストレス・生活環境の変化などが誘引となる場合もあると考えられています。
乾癬の皮膚症状は一般的に紫外線が強くなる夏の間に良くなる傾向があります。光線療法は、光源ランプを用いて発疹に直接紫外線をあて、過剰な免疫反応を抑える治療方法です。
塗り薬だけでは良くならないときや、発疹の面積が広くなったときに、光線療法が用いられます。紫外線には波長によって種類がありますが、効果が認められるのは、中波長紫外線(UVB)です。
当院では、最も高い輝度の光を短時間照射することができるレーザー「XTRAC(エクストラック)」、現在広く使用されている、有害な波長を取り除き、治療効果が高い波長のみを使うランプナローバンドUVB「ダブリン3シリーズ NeoLux」(全身用)、「 JTRAC(ジェイトラック)」(広範囲部分用)を取り扱っています。
紫外線を照射する治療のひとつで、治りにくいとされている皮膚の病気に 有効とされています。 紫外線( U V )は、A・B・C に分けられますが、治療に有効とされるU V B の中でも特定の狭い範囲 (ナローバンド)の紫外線を用いることから、ナローバンド U V B と よばれています。 皮膚科で広く普及しており、症状や患部の大きさ・部位などに合わせて、塗り薬や飲み薬などと 併用します。
紫外線療法に用いる機器として、2019年厚生労働省の薬事承認を取得
XTRAC®のエキシマレーザーは、中波紫外線(UVB)の中の308mmの波長のみを発生させるレーザーです。
紫外線治療に用いる機器の中で、最も高い輝度の光を短時間照射することができます。広範囲でも点在する病変部でも、素早く照射することができるので治療も短時間で終わります。小さい範囲の病変部でも限局的に照射できるので健康な皮膚への紫外線照射によるリスクも回避することができます。
※症状によってはほかの治療になる場合があります。
当院で使用するエキシマレーザーは「輝度(光の強さ)が高い」という特徴があり、効率よく光を皮膚に届けることができます。輝度の高い紫外線療法は、従来の紫外線療法に比べ、効果が高いと報告されています。
ピンポイントで照射できる装置のため、健常部位への紫外線照射を防ぐことができます。紫外線が照射されるスポットサイズをより小さくすることができるため、症状にあわせて細かく照射することが可能です。
治療部位へ1ショットずつ順番に照射していきます。照射がスピーディなので、短時間で治療が終わります。治療部位の症状や面積により異なりますが、数分から10分程度で終了します。
【診察】症状や肌の状態を診察します
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【照射】症状や肌質に合わせて適切なエネルギーを設定し、治療を行います。麻酔は必要ありません。
痛みは、ほとんどありません。
治療当日と翌日は赤みが強まることがありますので、強い紫外線はさけてください。
症状によってちがいますので、医師にご相談ください
治療する部分の大きさによって異なりますが、数分程度です。
紫外線療法(長波または中波)は以下に対して保険が適用されます。 乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、菌状息肉腫(症)、悪性リンパ腫、慢性苔癬状粃糠疹、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症
従来の紫外線療法と比べ、治療回数が少なくすむといわれています。また症状がでている部分にだけ照射するので、安全性の高い治療として期待されています。
ダブリン3シリーズ NeoLux治療は全身に対して充分な紫外線を均一かつ短時間に当てることができる紫外線療法です。 疾患の症状によって個人差がありますが、全身にあてることが可能なため1回あたりの治療時間が短くなり、少ない治療回数で高い効果を出すことが可能になりました。
【診察】症状や肌の状態を診察します
↓
【初回照射】症状や肌質に合わせて適切な エネルギーを設定します。 初回は、短い時間の治療を行います。
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【照射】初回の照射で問題がなければ 徐々にエネルギーを上げて、 一定のエネルギーで治療を行います。 麻酔は必要ありません。
痛みは、ほとんどありません。光があたると温かく感じる場合があります。
照射時間は通常2~3分程度です。1度に照射できない場合は分けて照射を行います。
疾患の症状によって個人差がありますが、1週間に1回~3回の治療となります。軽快とともに照射間隔をあけたり休止したりします。症状の寛解がみられた時点で治療は終了します。
最も一般的な副作用は紅斑(赤み)、水疱(水ぶくれ)等の症状ですが、照射量や治療回数の上限を守ることで、安全で効果的な治療が可能です。
【診察】症状や肌の状態を 診察します。
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【初回照射】症状や肌質に合わせて適切な エネルギーを設定します。 初回は、短い時間の治療を行います。
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【照射】初回の照射で問題がなければ 徐々にエネルギーを上げて、 一定のエネルギーで治療を行います。 麻酔は必要ありません。
週に 1~2回の治療を受けていただくと効果的です。治療間隔があいて しまうと、効果が得られにくくなりますので、医師の指示に従って治療を 受けていただくことをおすすめします。 乾癬の場合、初期には頻回に治療を行い、症状が落ち着いてきたら 回数を減らすこともあります。白斑の場合は、通常長期間の治療が 必要です。詳しくは医師にお尋ねください。 ※効果のあらわれ方や治療回数は、症状やスキンタイプによって個人差があります。
一度に照射する時間は、通常5 ~ 10分程度です。患部が体の前面と 背面にあるような場合は前面・背面で分けて照射します。
※照射時間は、症状やスキンタイプによって異なります。
痛みや熱感は、ほとんどありません。適度な赤みが出るのを目安に照射 しますが、数日でおさまります。(反応が強くあらわれた場合、ほてりを 感じたり赤みが長引いたりすることがあります。)照射した部分に一致 して、日焼けしたあとのように色素沈着がおこりますが、照射を中断すれば、徐々に元に戻ります。
太陽の紫外線は、短時間でたくさん浴びすぎると炎症ややけど、長年 浴び続けると皮膚障害を起こす可能性があることが知られています。 ナローバンドUVBの紫外線も同様に考えられていますが、照射量や 治療回数の上限を守って的確に行えば、有効な治療法です。心配な方は 医師にご相談ください。