「第134回 急性痘瘡状苔癬状粃糠疹」 2023年2月24日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第134回 急性痘瘡状苔癬状粃糠疹」 2023年2月24日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第134回 急性痘瘡状苔癬状粃糠疹」 2023年2月24日付 「リビング多摩 」に掲載されました

衣類で隠れたところだけに表れる発疹
正体は“急性痘瘡状苔癬状粃糠疹”

 「背中や胸に発疹が出てはやや弱化し、また表れる、見た目も悪くて気になっているという男性。その症状の正体は“急性痘瘡状苔癬状粃糠疹”という珍しい皮膚炎でした」と話す立川皮膚科クリニックの伊東秀記院長(日本皮膚学会認定皮膚科専門医)に、聞きました。
―症状は?
 「背中や胸、時には腕や足の付け根など、衣類で隠れる部分に、小指の先ほどの赤い丘疹が出ます。やがて水疱になり、これが潰れて黒ずんだかさぶたになり、治ってもまた発疹が出る…、特に痒みや痛みはありませんが、赤や黒の発疹痕が混在した状態が、数週間から数カ月、あるいは数年、繰り返し続きます」
―原因は?
 「アレルギーとかウイルスなど、いろいろ言われていますが、原因はわかっていません。初期ではない水痘と間違えられるケースもあるようですが、この発疹は、水痘のように顔には表れません。かなり珍しい皮膚炎で、10代、20代の若い男性に見られることが多いのが特徴で、繰り返し続きます」
―治療法は?
 「治療は各種ステロイド外用薬を中心に行います。外用薬での治療が困難な場合は、紫外線照射治療も功を奏します。家族にも言えず一人で悩んでいることもあるようですから、まずは皮膚科専門医に相談することをすすめます」

2023224立川皮膚科クリニック様_第134回