「第57回酒さ様皮膚炎の症状」2016年9月17日号「リビング多摩」に掲載されました。|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第57回酒さ様皮膚炎の症状」2016年9月17日号「リビング多摩」に掲載されました。|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第57回酒さ様皮膚炎の症状」2016年9月17日号「リビング多摩」に掲載されました。

ステロイド剤を使っていたら顔が赤く腫れました
「酒さ様皮膚炎」の疑いがあります

顔が赤ら顔になる「酒さ(しゅさ)」という疾患に似ている症状で、顔が赤く腫れることがあります。この疾患について日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の立川皮膚科クリニック・伊東秀記院長に聞きました。

「なんらかの皮膚疾患があり、その治療のため副腎皮質ステロイド剤を長期にわたり使っている場合、副作用として酒さに似た症状の〝酒さ様皮膚炎〞を発症することがあります。女性に多く発症します」

̶ 症状は?
「ステロイド剤を塗った部位の毛細血管が広がり、赤みやほてりがあり患部が熱っぽく感じられます。症状が進行すると、ニキビのようなブツブツした膿疱があらわれます。かゆみがある場合も あります」

̶原因は?
「副腎皮質ホルモン剤の副作用で生じる皮膚病です」

̶ 診断方法は?
「皮膚症状や、ステロイド剤の使用歴などで診 断に至ることが多いです」

̶ 治療法は?
「この疾患の治療のために、副腎皮質ステロイドの塗り薬を中止します。中止すると症状が一時かなり悪化するので、再使用したくなりますが、使ってはいけません。重症になると、入院治療が必要なことも。治療薬としてはテトラサイクリン系の抗菌剤を処方しま す。通常、治療は3カ月程度続けます。もしも副腎皮質ステロ イド剤を使っていて、症 状が現れた場合、早めの受診をおすすめします」

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