「第117回 繊維形成性毛包上皮腫」 2021年9月24日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第117回 繊維形成性毛包上皮腫」 2021年9月24日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第117回 繊維形成性毛包上皮腫」 2021年9月24日付 「リビング多摩 」に掲載されました

肌と同じ色のポツポツが増えて気になります

繊維形成性毛包上皮腫の疑いがあります

額や頬に、肌と同じ色のポツポツとしたできものが増えてきた…。

 見た目にも気になるこの症状について、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の立川皮膚科クリニック・伊東秀記院長に聞きました。

―この症状は?

 「ポツポツとしたできものの辺縁がドーナツ状に盛り上がり、中心がへこんでいる。このような症状がある場合、〝繊維形成性毛包上皮腫〟の疑いがあります。顔面、特に額や頬によく発症し、大きさは直径5㎜程度までです」

―どのように診断しますか?

 「ダーモスコピーで診断します。これは、ダーモスコープと呼ばれる特殊な拡大鏡を使い、皮膚内面の色素分布を観察する検査です。繊維形成性毛包上皮腫は良性の毛包性腫瘍ですが、中央が陥没している腫瘍の中には基底細胞がんが疑われるものもありますので、鑑別が必要です」

―治療方法は?

 「局所麻酔をして、腫瘍を切除します。たくさんできてもすぐには治療せず、経過をみることがあります。

気になる場合は、まずは皮膚科の医師に相談してみてください」 

202100924立川皮膚科クリニック様_第117回