「第120回 表情ジワと静止ジワ」 2021年12月10日付 「リビング多摩 」に掲載されました
- 2022年2月2日
- 一般皮膚科
マスクを外したとき、口元のシワが気になります
表情ジワと静止ジワでは治療が変わります
飲食の制限が緩和され、マスクを外す機会が増えるとともに気になるのが口元のシワ。このシワについて、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・立川皮膚科クリニックの伊東秀記先生に聞きました。
―顔のシワについて教えてください
「顔のシワには、表情筋の動きで生じる“表情ジワ”と、顔の筋肉の衰えで自然に深くなっていく“静止ジワ”とがあります。表情ジワは、額の横ジワ、目尻の笑いジワ、眉間のシワ、あごにできるいわゆる梅干しジワなどです。ハリと弾力を保つ真皮内のコラーゲンやエラスチンが加齢や紫外線により減少するのが原因です。
静止ジワは、顔の筋肉の衰えやたるみが原因となります。目の下のシワ、ホウレイ線、マリオネットラインなどは静止ジワにあたります」
―シワの治療法は?
「シワのタイプで治療法が異なります。表情ジワは、筋肉をゆるめてシワを目立たなくするボツリヌストキシンA注射による治療があります。当院ではあごのしわ(梅干しジワ)1回3万7400円です。ホウレイ線など静止ジワは、ヒアルロン酸使用軟組織注入剤の注射でシワや溝を補正します。当院では1本1cc5万5000円。いずれも自由診療となります。効果の持続期間や、どの程度目立たなくするかで治療方法が異なりますので、まずは皮膚科の医師に相談してください」