「第15回爪水虫」2013年3月2日号「リビング多摩」に医療コラムが掲載されました。
- 2016年6月29日
- 一般皮膚科
足の爪が白く濁ってきました。ポロポロと欠けて気になります。
白癬菌が原因の「爪水虫」の疑いがあります。
足の爪が厚くなって濁ってきた―、そんな症状について、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・立川皮膚科クリニックの伊東秀記先生に聞きました。
「白癬菌による感染症の〝爪水虫〟と思われます。〝水虫〟を発症する白癬菌が爪の中まで進入したもので、一番多いのは①のタイプです(表参照)。水虫が〝風邪〟なら、爪水虫は肺炎にかかったような状態で、水虫がいつまでたっても治らない人は要注意です。つまり、爪から感染を繰り返しているのです。股や腹部、頭部まで、感染した爪を介して感染が進むこともあります」
―どのような治療法がありますか?
「爪の中に白癬菌がいるかどうか顕微鏡検査で確認したうえで、内服薬を処方します。他の薬との飲み合わせなどのチェックをし、副作用の確認と血液検査も。さらに患部の爪を切り取る処置をすることもあります」
―他人に感染しますか?
「はい。家庭内感染が主な原因といわれています。バスマットなどが感染源です。女性は水虫を恥ずかしい病気と診察を
ためらう傾向がありますが、白癬菌はカビの一種で高温多湿を好むので、夏を迎えるまでに治療をすることをおすすめします」
2013年3月2日付 「リビング多摩」に掲載されています。