「第56回ヘイリー・ヘイリー病の症状」2016年8月20日号の「リビング多摩」に掲載されました。|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第56回ヘイリー・ヘイリー病の症状」2016年8月20日号の「リビング多摩」に掲載されました。|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第56回ヘイリー・ヘイリー病の症状」2016年8月20日号の「リビング多摩」に掲載されました。

脇の下や股間のじくじくしたかぶれが治りません
「ヘイリー・ヘイリー病」の疑いがあります

首筋、脇の下、股間、肛門周辺など、こすれやすいところにできた水ぶくれや水疱が、
次第に拡大し、赤くただれてなかなか治らないことがあります。この症状について、
立川皮膚科クリニックの伊東秀記先生に聞きました。

「中高年の人で、治ったようにみえて、また再発するしつこい皮膚症状があり、夏に悪化傾向がある場合〝ヘイリー・ヘ イリー病〞、家族性良性慢性天疱瘡(てんぽうそう)を疑います。皮膚の組織検査で病名を確定し ます」

―原因は?
「ATP2C1という遺伝子の変異が原因です。気温の上昇や多湿、摩擦、細菌感染などで悪化、再発を繰り返す疾患です。重症化すると、1カ所が手のひら大の大きなただれになります」

―治療法は?
「初期症状にはステロ イド軟膏の外用薬、活性型ビタミンD3軟膏を処方します。患部に細菌、真菌の合併症がある場合、抗菌、抗真菌剤の外用薬も併用します。重症化した時にはビタミンA誘導体・レチノイドの内服薬を処方。
  さらに重症化したときは、ステロイド剤の外用剤、内服薬、免疫抑制剤の内服薬を
処方します。 治りにくい疾患ですが、薬によるコンロールで症状を抑えることを目指します。重症化する前に治療を開始することが大切です」

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