「第63回基底細胞ガンの症状」2017年3月8日号の「リビング多摩」に掲載されました。
- 2016年8月12日
- 一般皮膚科
顔のほくろがデコボコで気になります
皮膚がんの「基底細胞がん」の検査を
顔のホクロがゆっくりと大きくなり、表面がデ コボコしてくることがあ ります。
この症状について立川皮膚科クリニッ ク・伊東秀記院長に聞き ました。
「顔に発症する皮膚がんのひとつに〝基底細胞がん〞があります。初期症状は、ほくろに似てい て間違えやすいのですが、徐々に大きくなり表面がデコボコで色合いがまだらに
なり、進行すると潰瘍状になってきます。
主に顔面の中心部分に好発するのが特徴です。40歳以上の人の発症が多くみられます。
放置しておくと、皮膚だけでなく筋肉や骨などの深い組織へと浸潤していきますが、
リンパ節や内臓への転移は非常にまれなのが特徴です」
―診断方法は?
「ダーモスコープという特殊なルーペで患部を視診して診断することができます。
さらに皮膚の組織検査も行って診断を確定します」
―治療方法は?
「外科手術で病巣を取り除きます。再発防止のためにがんの病巣よりも一回り大きく皮膚
を切除します。病巣が広がるためレーザー治療は避けます。まずは医師に相談を」