「第118回 アトピー性皮膚炎」 2021年10月22日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第118回 アトピー性皮膚炎」 2021年10月22日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第118回 アトピー性皮膚炎」 2021年10月22日付 「リビング多摩 」に掲載されました

アトピー性皮膚炎がなかなか治りません

新しい飲み薬が承認されました

治療してもかゆみがなかなか治まらないアトピー性皮膚炎の最新治療について、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医で、立川皮膚科クリニック院長の伊東秀記先生に聞きました。

―アトピー性皮膚炎について教えてください

 「アトピー性皮膚炎は、皮膚の乾燥、バリア機能の低下、皮膚への刺激やアレルギー反応によって起こります。かゆみのある湿疹が良くなったり、悪くなったりを慢性的に繰り返します。症状はさまざまあり、個人差もあります」

―治療方法について教えてください

 「皮膚のバリア機能を補う治療(保湿)とステロイド抗炎症性外用薬や抗アレルギー剤を使用し、かゆみや炎症を抑える治療を行います。いくつかの薬剤を組み合わせて治療を行っていきますが、近年新しい薬が増え、治療の選択肢が広がってきました。最近ではディピルマブ(自己注射)加え、昨年末にウパダシチニムが、今年8月にバリシチニブが承認・保険適用となりました。どちらも飲み薬で、ジャック阻害薬と呼ばれるものです。炎症の信号を伝える経路のひとつジャック・スタット経路をブロックすることで、炎症やかゆみを引き起こす信号が細胞核に伝わらないようにし、アトピー性皮膚炎による症状を抑えます。

 今までの治療で十分な効果が得られなかった人が対象である、年齢によって服薬できる、できないがあるなど、それぞれ特徴がありますので、詳しくは皮膚科の医師に相談してください」 

202101022立川皮膚科クリニック様_第118回