「第123回 融合性細網状乳頭腫症」 2022年3月25日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第123回 融合性細網状乳頭腫症」 2022年3月25日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第123回 融合性細網状乳頭腫症」 2022年3月25日付 「リビング多摩 」に掲載されました

子どもの胸からおなかにかけて、もやもやとした湿疹が出始めた。

特にかゆみなどはないものの、プールなどで肌が露出するこれから季節は見た目にも気になる…。

この症状について日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・立川皮膚科クリニックの伊東秀記先生に聞きました。

―この症状について教えてください

融合性細網状乳頭腫症の可能性があります。この病気は角化異常症の一つで、胸から腹部にかけて逆三角形に網状の褐色の色素斑が広がります。かゆみなど自覚症状はなく、触ると少しざらざらとした感じがあります。発症の原因は不明で、遺伝性はありません。また他の人にうつることもありません。思春期から青年期に多く発症し、男性に多い病気です。

―治療方法を教えてください

まず視診、触診し、必要であれば生検を行い、融合性細網状乳頭腫症であるかの鑑別を行います。融合性細網状乳頭腫症であれば、ミノサイクリン塩酸塩の内服や抗真菌薬外用薬で治療します。見た目が気になって、自分で判断してステロイド外用薬などの塗り薬を使用したものの治らない、症状が改善しないという場合は、まずは皮膚科の医師に相談してください。

20220325立川皮膚科クリニック様_第123回