「第143回 老人性色素斑」 2023年11月24日付 「リビング多摩 」に掲載されました
- 2023年12月7日
- 一般皮膚科
気になるそのシミ、“老人性色素斑”かも…
皮膚科で治療できます
家の中にいても日焼けしてしまうほど、強い紫外線にさらされ続けた今年の夏。お化粧では隠せないくらい、頬のあたりのシミが気になる…。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・立川皮膚科クリニック院長の伊東秀記先生に聞きました。
―“老人性色素斑”とは?
「皮膚内で作られる色素(メラニン)は、ふつう時間とともに新陳代謝(ターンオーバー)を繰り返して自然に排出され、薄くなって消えていきます。でも、あまりにも長い期間、強い紫外線に当たると、過剰に色素が作られ、ターンオーバーの力が落ちて肌の再生サイクルが乱れ、メラニンがたまって色素沈着が起こることも。これが“老人性色素斑”です」
―薄くすることはできますか?
「シミはレーザー照射で治療できます。自由診療ですが、当院で長い間活躍しているのがQスイッチレーザー(1㎜3300円)。照射後、一時的に色が濃くなったように見えても、大丈夫。徐々に落ち着いてきます。気になるようなら、再度照射することも可能です。
さらに新しい機器での照射もできますが、シミの治療は信頼できる皮膚科専門医の診断に基づき行うことが大事。まずどんなタイプの色素沈着なのかを正しく判断する必要があります。納得できるまで相談して下さい」
レーザー照射後、一時的に濃くなったように見えることもありますが、しばらくすれば薄くなります