「第146回 赤ら顔」 2024年2月23日付 「リビング多摩 」に掲載されました
- 2024年4月3日
- 一般皮膚科
気になる赤ら顔…外用剤では良くなりませんでした
色素レーザー治療・高周波治療ができます
“赤いほっぺがかわいらしく見える”のは、幼いときだけ。化粧でも隠せない赤ら顔に悩んでいる人はいませんか? 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・立川皮膚科クリニック院長の伊東秀記先生に、赤ら顔について聞きました。
―赤ら顔になる原因は?
「顔の皮膚が赤くなる原因はさまざまですが、皮膚科的にみて最も多いのが紅斑、毛細血管拡張型酒さです。動脈と静脈をつないでいる毛細血管が、何らかの理由で拡張したまま元に戻らなくなり、それが数カ月以上続いて皮膚の上から毛細血管のヘモグロビンが透けて見える状態です。
また、特に鼻や口の周りなど顔の中央部分が赤くなり、ニキビのようなブツブツが出ているなら“酒さ”、これによく似たものでステロイド剤などの副反応で起こる“酒さ様皮膚炎”も赤ら顔の原因として考えられます」
―改善できますか?
「いずれにしても、まず皮膚科で赤くなっている原因を正しく診断してもらいましょう。毛細血管の拡張がはっきりしない場合では、色素レーザー(自由診療※両頬2万2000円)・ニードルRF(自由診療※両頬2万7500円)で治療します。その上で、毛細血管拡張症とわかれば、赤みを消すレーザー治療が可能です。
血液中のヘモグロビンだけに反応する医療用レーザーを用いて、異常に開いた毛細血管だけを熱凝固させ破壊します。皮膚全体が赤みをおびている場合は患部全体に照射するなど、症状に合わせて複数回の照射が必要になることもあります。一度拡張した毛細血管は、自然には戻りません。詳細は、専門医に相談を」