「第151回 酒さ」 2024年7月19日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

〒190-0023東京都立川市柴崎町2-1-8 立川駅南口メディカルモール3階
042-843-1377
アイコール診療受付 求人情報
ヘッダー画像

医療コラム

「第151回 酒さ」 2024年7月19日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第151回 酒さ」 2024年7月19日付 「リビング多摩 」に掲載されました

状態やタイプに応じた治療法を相談して
頬や顎(あご)が赤くなる“酒さ”

 頬が赤い、ニキビのようなブツブツがでて治らない…。“酒さ”といわれる皮膚の悩みについて、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・立川皮膚科クリニック院長の伊東秀記先生に、聞きました。

―なぜ、赤くなるの?
 「頬や顎の皮膚の下の、動脈と静脈をつなぐ毛細血管が炎症を起こして拡張し、それが元に戻らないから、表面から透けて赤く見えます。これが“酒さ”と言われる症状で、赤くなっているだけの状態を“紅斑毛細血管拡張型”といいます。
 さらにステージが進むと、“丘疹膿疱症”といって、鼻や口の周りなど顔の中央部に丘疹(小さく盛り上がった皮疹)や膿疱(膿を含んだ小さな疱疹)がみられることもあります」

―その丘疹は、ニキビとは違うのですね?
 「はい。ニキビと異なるのはかゆみが出ること。ニキビ用の薬を使っても治りません」

―治療法は?
 「症状に合わせて抗生剤やメトロニダゾールゲルなどを処方するなど、いくつかの改善策がありますが、まず、赤くなっていたり、ブツブツが出ている原因を正しく診断してもらうことが大事です。
 紅斑毛細血管拡張症なら、赤みを消すレーザー治療(自由診療※両頬2万4200円)ができる場合もあります。医療用レーザーで、異常に開いた毛細血管だけを熱凝固させて破壊します。赤みの範囲に合わせて照射しますが、状態によっては何回かの照射が必要な場合もあります。詳しくは、納得のいくまで相談を」

20240719立川皮膚科クリニック様_第151