「第50回口唇ヘルペスの症状」2016年2月20日号の「リビング多摩」に掲載されました。
- 2016年7月29日
- 一般皮膚科
くちびるに水ぶくれが繰り返しできます 治療法は?
口唇ヘルペスには抗ウイルス薬の飲み薬を処方
くちびるの周囲に小さな水ぶくれができて、再発を繰り返すことがあります。
この症状について、「立川皮膚科クリニック」の伊東秀記院長に聞きました。
「この症状は〝口唇ヘルペス〞と思われます。単純ヘルペスウイルスⅠ型またはⅡ型の
感染が原因で起こります。このウイルスの特徴は、幼児期に感染し抗体ができた後でも
機会があれば再発を繰り返すこと。再発の場合は図のような経過をたどります」
―再発の原因は?
「感染後のウイルスは、頚部の三叉(さんさ)神経節に潜伏して人間と共存しています。
体の免疫力が低下すると、ウイルスが他へ移ろうとして再活性化し、口唇ヘルペスなど
として現れます」
―治療法は?
「再発のきざしに気づいたら、すぐに医師の診断を受けましょう。
初期段階に抗ウイルス薬の飲み薬を服用することが重要です。
症状が出 始めのウイルスが活性化しているときが治療のよい機会です。
また、最近は若者の半数程度が抗体を持っていないので、初感染すると重症化(水疱の
多発、発熱、あごの下のリンパ節の腫れなど)することがあり注意が必要です」