「第62回毛細血管拡張症の症状」2017年2月5日号の「リビング多摩」に掲載されました。
- 2016年8月10日
- 一般皮膚科
鼻のまわりの赤みが目立って悩んでいます
保険適用のレーザー照射で治療します
顔の赤みが気になる、 特に鼻や小鼻のまわりが 目立つ…。この症状の原因と治療法に
ついて「立川皮膚科クリニック」の伊東秀記院長に聞きました。
「顔の皮膚が赤みを帯びている、いわゆる〝赤ら顔〞の原因には、さまざまなものがありますが、最も多いのが〝毛細 血管拡張症〞です。特に小鼻の横、鼻の下、頬に症状が現れます。
症状には2タイプあり、毛細血管が1本1本 皮下に確認できるタイプと、皮膚全体が
赤みを帯 びているタイプです。範 囲が広く重症になると、顔全体が赤くなってしま う
こともあります」
―原因は?
「毛細血管は、表皮の奥にある真皮内に集中しており、通常見えません。 しかし何らかの理由で拡張したままになり、血流量が増加することがあります。毛細血管の血液中の
ヘモグロビンの赤色が皮膚を通して見えるようになるのが原因です」
―治療法は?
「毛細血管の赤みを消す治療にはレーザー治療を行います。血液中のヘモグロビンにのみ
反応するレーザーを照射して、毛細血管を収縮させ、破壊します。毛細血管が1本1本
見えるタイプは、血管に沿ってレーザーを照射します。皮膚全体が赤みを帯びている
タイプ には、患部全体に照射します。症状にあわせて複数回の照射が必要になります。毛細血管拡張症のレーザー治療は保険適用です。詳しくは医師に相談を」