「第77回マラセチア毛包炎の症状」2018年5月12日号の「リビング多摩」に掲載されました。|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第77回マラセチア毛包炎の症状」2018年5月12日号の「リビング多摩」に掲載されました。|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第77回マラセチア毛包炎の症状」2018年5月12日号の「リビング多摩」に掲載されました。

背中のニキビ状のポツポツが治りません
マラセチア毛包炎かもしれません

背中にニキビのような赤い丘疹ができる「マラセチア毛包炎」について日本皮膚科学会
認定皮膚科専門医で、立川皮膚科クリニック院長の伊東秀記先生に聞きました。

―症状は?
「胸や背中、肩、二の腕などにニキビに似た赤い丘疹が毛穴に一致して多発します。
ニキビに比べてあまり痒み、痛みはないことが多く、皮脂がつまっていないのが特徴
です」

―原因は?
「体にできるニキビはマラセチア菌というカビの繁殖が原因であることが多いです。真菌の一種 で、日ごろから皮膚にある常在菌のひとつですが、皮脂分解酵素のリパーゼを
分泌し、皮脂が分解されて炎症物質に変化したり、菌に対する免疫反応が起きて炎症を
起こすこともあります。原因となる菌が異なるので、ニキビ治療薬では治りま せん」

―治療法は?
「イミダゾール系抗真菌薬の外用薬を処方します。治りにくい場合は、菌の繁殖を抑える内服薬を処方します。常在菌なので治療をやめると再発を繰り返すことも。ニキビだからと自己判断せず、治りにくいと思ったら皮膚科の医師に相談を」

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