「第19回エクリン汗のう腫」2013年7月13日号「リビング多摩」に医療コラムが掲載されました。
- 2016年6月29日
- 一般皮膚科
毎年、夏になると目の下のポツポツがたくさん出てきて気になります。
「エクリン汗のう腫」の疑いがあります。
目の下に、ほぼ皮膚の色と同じ色のポツポツが多数できることがあります。この症状について、日本皮膚科学会認定皮膚
科専門医・立川皮膚科クリニックの伊東秀記先生に聞きました。
「夏場の、気温が上がった時に数が増えて、目だってくるようであれば〝エクリン汗のう腫〟が疑われます。見た目は、第
12回で紹介した〝汗管腫〟と大変よく似ていますが、夏になると数が増えてくるのが特徴です」
―原因を教えてください
「汗腺のひとつ、エクリン腺は真皮内にありますが、その汗管の腫瘍形成がこの病気です。発汗量が増える夏季に目立ち、秋から冬になると軽快するのが〝汗管腫〟との違いです」
―どんな人がなりやすいですか?
「中高年の女性の顔に比較的よく見かけます。更年期前後の女性や、多汗症、甲状腺機能亢進症の人にも多くみられます」
―治療法はありますか?
「患部に塗る外用薬(軟膏)を処方します(保険適用外)。
汗管腫など、ほかの病気と見分けるのが難しいので、正確な診断が必要な場合は、病理検査を行います」
2013年7月13日付 「リビング多摩」に掲載されました。