「第20回後天性真皮メラノサイトーシス」2013年8月24日号「リビング多摩」に医療コラムが掲載されました。
- 2016年6月29日
- 一般皮膚科
顔のシミが「肝斑」と診断されました。治療を始めるにあたり注意点は?
「後天性真皮メラノサイトーシス」と混在している可能性があります。
頬や目の下などにできるシミの治療についての注意点を、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・立川皮膚科クリニックの伊
東秀記先生に聞きました。
「顔のシミは種類により治療法が異なるので注意が必要です。〝肝斑〟と診断した場合、トラネキサム酸、ビタミンCの服用を処方します。ただ、治療を続けても、色素斑が残る場合があります。このような場合〝後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)〟を疑います」
―どのような症状ですか?
「思春期から出現し、左右対称の茶色やグレー、青色を帯びた小さな色素斑がコメカミから頬、小鼻などに発症します。内服薬、外用薬は治療効果がありません」
―原因を教えてください
「皮膚の深いところ(真皮層)に通常存在しないはずのメラニン色素を作る細胞〝メラノサイト〟ができるのが原因です」
―治療法は?
「〝肝斑〟との混在例が少なくないので、まずは〝肝斑〟の治療を優先し、後天性真皮メラノサイトーシスはレーザー治療
(自由診療・標準費用1回1万6000円)で症状をコントロールします。治療には時間がかかるので、治療方針については医師と相談を」
2013年8月14日 「リビング多摩」に掲載されました。