「第23回脂漏性皮膚炎」2013年11月16日号「リビング多摩」に医療コラムが掲載されました。
- 2016年6月29日
- 一般皮膚科
顔の皮膚がポロポロはがれたりフケが多くて困っています。
真菌が原因の脂漏性皮膚炎の疑いがあります。
顔の皮膚が荒れて剥がれてきて、お化粧のノリが悪い…、肩に落ちるフケの量が多くて困る…。
このような症状について日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・立川皮膚科クリニックの伊東秀記先生に聞きました。
「皮膚の荒れがあり、めくれるように皮膚片が剥がれ落ちる症状は〝脂漏性皮膚炎〟の疑いがあります。思春期以降に発
症し、症状が軽減したり重くなったりを繰り返すのが特徴です。また〝フケ症〟の多くが脂漏性皮膚炎です」
―原因は何ですか?
「マラセチアという真菌が原因です。誰の皮膚にもいる常在菌で、普段は無害ですが、皮脂や汗などの分泌物が皮膚を刺激することによって発症します。季節の変わり目に発症することが多く、スギ花粉などの刺激で症状が進むことも」
―治療方法は?
「坑真菌薬の塗り薬や、作用の弱いステロイド外用薬を処方します。症状によってビタミン剤や、かゆみ止めの飲み薬を処方することもあります。軽症の場合、乾燥肌用の保湿クリームで対処する人がいますが、乾燥ではなく皮膚の炎症が原因のため、あまり効果はでません。症状が改善しない場合は皮膚科に相談を」
2013年11月16日付 「リビング多摩」に掲載されました。