「第32回強皮症」2014年8月27日号「リビング多摩」に医療コラムが掲載されました。
- 2016年6月30日
- 一般皮膚科
冷たい水に触ると指先が白くなり皮膚が硬くつまみにくくなってきました。
自己免疫疾患の「強皮症」の疑いがあります。
指にむくみと関節痛があり、冷たい水をさわった時に突然、指先が白くなり、手や腕の皮膚がつまめないぐらい硬く、テカテカと光る…。この症状について、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・立川皮膚科クリニックの伊東秀記先生に聞きました。
「このような症状の場合〝強皮症〟の疑いがあります。この疾患は、自己免疫疾患の膠原病のひとつで、日本では主に女性
に発症します。指先が白くなる〝レイノー現象〟にはじまり、皮膚の硬化、関節痛、手のむくみ・こわばり、発熱、睡眠障害、疲れやすいなど症状が多岐にわたるので、病院を転々として治療開始までに時間がかかるケースが多いのです」
―診断方法は?
「病気の症状の問診ののち、血液検査や皮膚の組織検査をおこないます」
―治療方法は?
「必要に応じて投薬治療を行い、症状をコントロールします。進行すると、顔の皮膚も硬化して表情が変わったり、消化器、肺、腎臓にも症状でることもあり、早期発見・早期治療が大切です」