「第34回線維皮膚丘疹腫」2014年10月25日号「リビング多摩」に医療コラムが掲載されました。
- 2016年6月30日
- 一般皮膚科
顔にあるニキビのようなものが薬を塗っても治りません。「繊維皮膚丘疹腫」の疑いがあります。頬や鼻に直径3㎜ぐら
の肌と同じ色のポツポツができることがあります。
この症状について、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・立川皮膚科クリニックの伊東秀記先生に聞きました。
「表面が平らなニキビ様の症状で、肌と同じ色をしており、触ると固く、単発で発症する。痛みや腫れはないが、なかなか治らない。このような症状がある場合〝繊維皮膚丘疹腫〟の疑いがあります。血管繊維腫といわれるものの一種です。顔、とくに鼻によく発症します」
―どのように診断しますか?
「視診で診断がつきますが、ほかの皮膚疾患に似たものがあり、医師による診断が大切です。自己判断でニキビ治療薬を塗る人がいますが、原因が異なるので治りません」
―治療方法は?
「局所麻酔をして、腫瘍を切除します。たくさんできてもすぐには治療せず、経過をみることがあります。まずは医師に相談してみてください」