「第59回種痘様水疱症の症状」2016年11月05日号「リビング多摩」に掲載されました。|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第59回種痘様水疱症の症状」2016年11月05日号「リビング多摩」に掲載されました。|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第59回種痘様水疱症の症状」2016年11月05日号「リビング多摩」に掲載されました。

子どもの顔や手に水ぶくれがたくさんできました
「種痘様水疱症」の疑いがあります

年夏になると強い紫外線を浴び、子どもの顔や手、耳などに水ぶくれのような湿疹がたくさんできることがあります。
この疾患について、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の立川皮膚科クリニック・伊東秀記院長に聞きました。
「顔や耳、手の甲、下唇など、直接日光に照らされる部分(日光露光部)に、初め赤い斑点が多数でき、のちに水疱状になることがあります。このような症状は、種痘様水疱症の疑いがあります。通常発熱や倦怠感といった全身症状はなく、衣服でおおわれている部分には発症しにくいのが特徴です」

―原因は?
「内因性光線過敏症の一種で、おもな原因として、長い時間日光の紫外線に照射されることとされています」

―治療法は?
「悪化を防ぐために、ステロイド外用薬を処方します。通常、水疱はかさぶたになり、
傷痕を残して治癒します。また思春期までに自然治癒することが一般的です」

―注意点は?
「この疾患で、症状が治まらず、より激しい皮 疹と発熱などの全身症状が続くようであれば、重症型種痘様水疱症を疑います。発症すると、自然治癒の傾向がなく〝慢性活動性EBウイルス感染 症〞を併発している可能性が高く、一部はリンパ 腫などを生じ、予後不良となることもあります。 より詳しい検査が必要となります」

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