「第135回 皮膚筋炎」 2023年3月31日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第135回 皮膚筋炎」 2023年3月31日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第135回 皮膚筋炎」 2023年3月31日付 「リビング多摩 」に掲載されました

手荒れや、ただの皮膚炎とは違う“皮膚筋炎
適切な診断と対応が大事です

 「手の甲がガサガサで痒い、ひどい手荒れだと思っていたら、実は皮膚筋炎だったという患者さんがいます」と話す、立川皮膚科クリニックの伊東秀記院長(日本皮膚学会認定皮膚科専門医)に聞きました。
―代表的な症状は?
 「外見的な症状としては、まぶたが腫れぼったくなる、手指の関節の皮膚が乾燥して紅く盛り上がる、特に手の爪の周囲の紅斑が特徴的です。はじめは、手荒れや主婦湿疹と思ってしまうこともよくあります。同じような発疹が肘や膝、足首の関節などに出る場合もあります。首など日光に当たる部分や、シャツのヘリが触れる肩から背中にかけても紅斑が表れるので、接触アレルギーと間違えられることもあるようです。見た目の症状に加え、とにかく痒いので、皮膚科に駆け込んできます。また、女性に多く見られるのも特徴です」
―原因は?
 「膠原病やリウマチと同じように自己免疫の異常が関係していると言われている皮膚炎ですが、原因はよく分かっていません。放っておくと、内臓の悪性腫瘍の合併や急性肺炎を起こすなど、致命的になる場合もありますので、ただの湿疹と軽く考えないでください。詳しい血液検査などを行った上で、正しい診断と適切な対応が必要です。皮膚筋炎が疑われたら、早めに相談をしましょう」

2023331立川皮膚科クリニック様_第135回