「第157回 シワ改善」 2025年1月31日付 「リビング多摩 」に掲載されました
- 2025年5月12日
- 一般皮膚科
シワ改善の新しい治療法“スキンブースター”
タイプに応じた適切な方法を
額のシワ、首のたるみ、深いほうれい線、目尻の小ジワ…、明るいところで鏡を見たくない、シワの悩みは尽きません。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・立川皮膚科クリニック院長の伊東秀記先生に、シワ改善の方法を聞きました。
―気になるシワ、そもそもの原因と治療法は?
「シワとは、表情の変化や肌の乾燥などによってできる皮膚の細かいラインが元に戻らない状態のこと。大きく分けて2つのタイプがあります。一般的に、表情ジワには、筋肉の収縮をコントロールしてシワができにくくする、A型ボツリヌストキシン注射(たとえば眉間だと1回3万7400円)を。静止ジワには、医療用ヒアルロン酸を真皮内に注入し、シワやくぼみを埋めたり、ボリュームを補う(1本1cc6万500円)などの治療法があります」
―さらに新しい方法があるそうですが?
「“スキンブースター”ですね。コラーゲンやエラスチン、水分など、皮膚の基礎となる細胞外マトリックス(ECM)を増やす製剤を皮下注射して、肌状態を良くしようというものです(たとえばリジュランの場合、1cc3万3000円)。従来のシワ治療やたるみ治療と組み合わせることで、より治療効果がサポートされるようです(いずれも自由診療)。大事なのは、シワのタイプや深さ、皮膚の状態などによって最適な治療法が異なること。皮膚科で、納得できるまで相談して下さい」