「第131回 円形脱毛症」 2022年11月25日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第131回 円形脱毛症」 2022年11月25日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第131回 円形脱毛症」 2022年11月25日付 「リビング多摩 」に掲載されました

症状やタイプに応じた治療を選択“円形脱毛症”は改善できます

この頃抜け毛が多いと思っていたら、美容院で「円形ができていますよ」と指摘されてショック。“円形脱毛症”って治りますか? 立川皮膚科クリニックの伊東秀記院長(日本皮膚学会認定皮膚科専門医)に聞きました。

―症状は?

 「頭髪の一部分が通常のサイクルより速く抜けてしまい、新しい毛髪が生えて来るのに間に合わず、丸く十円玉のように地肌が見えた状態が“円形脱毛症”。年齢や性別に関係なく、誰でも発症する可能性があります」

―原因は?

 「7割方はストレスが原因と言われていますが、ホルモンバランスの乱れや自己免疫反応の異常なども考えられます。体力が衰えている時に発症しやすいとも。自分では気付きにくいので、他の人から指摘されるとショックは大きいと思います。何カ所も同時に発症したり、何度も繰り返したり、こじらせ悪化すると、全身脱毛する場合もあります」

―治療法は?

 「治療にはステロイド剤をメインに使います。患部に塗り込む外用剤のほかに内服、局所注射も。進行性の“円形脱毛症”には、3日間入院してステロイド剤を投与する“点滴静注ステロイド局所パルス療法”を行う場合も。最近は患部に紫外線を照射する“紫外線療法”も行われています。最新のエキシマレーザーの使用や、重症の場合はバリシチニブ(JAK阻害薬)内服(高額医療)が、2022年夏から保険適用になるなど選択肢が広がっています」「脱毛の背景に他の疾患が隠れている場合もあるので、まずは皮膚科専門医に相談を。正しい診断を基に、栄養やライフスタイルのアドバイスなども含めた適切な治療を受けましょう」

20221125立川皮膚科クリニック様_第131回