「第155回 汗孔角化症」 2024年11月29日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第155回 汗孔角化症」 2024年11月29日付 「リビング多摩 」に掲載されました|立川皮膚科クリニック|立川駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第155回 汗孔角化症」 2024年11月29日付 「リビング多摩 」に掲載されました

慢性的な皮膚疾患“汗孔角化症”

治療法を組み合わせて症状を軽減

 

「もう何年も前から、腕や足に小さな発疹ができていて気になっています。“汗孔角化症”かもしれない、と言われました」。そんな悩みについて、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・立川皮膚科クリニック院長の伊東秀記先生に聞きました。

―“汗孔角化症”の症状や原因を教えて

 「汗孔角化症は、汗腺の出口に角質が詰まることで起こる皮膚の疾患。手のひらや足の裏、腕、足に出ることが多いのですが、顔や体にもあらわれます。発疹は円形で茶色っぽく、がさがさしていて輪のような縁取りがあることも。症状はよくなったり悪くなったりしながら、まれにしこりのようになって皮膚がんに移行することもあります。

 遺伝が関係しているともいわれていますが、原因はわかっていません。常に摩擦されていたり、紫外線を浴びている部分に起こりやすく、外傷や免疫抑制状態なども関係しているのではないかと考えられます」

―治療法は?

 「治療には保湿剤や角質除去剤、ビタミンD3軟膏などの外用薬、エトレチナート内服剤などを使用します。最近の論文では有効との発表も多く、レーザー治療を行うこともあります(自由診療)。

 汗孔角化症は慢性的な疾患なので、完全に治すのは難しいのですが、治療法を組み合わせれば症状は軽減できます。定期的な皮膚ケアやストレスの管理も重要。気になったら、まずは皮膚科専門医に相談して下さい」

 

20241129立川皮膚科クリニック様_第155